【7月14日付】八頭町議らが公開討論会  住民からTPP反対次々

 鳥取県酪農民連合会(鎌谷一也会長)は6月30日、八頭町でTPP(環太平洋連携協定)交渉参加に賛成、反対の町議を招き公開討論会を開きました。
 賛成は岡嶋正広議長ら3人、反対は日本共産党の川西聡町議ら3人が発言しました。
 司会をした鎌谷会長は、TPPで酪農が壊滅すると素畜(肥育前の子牛)の提供もなくなり、飼料用稲、飼料米、飼料作物で耕作放棄をカバーしている約70㌶が耕作できなくなり、酪農150億円、畜産57億円の生産額がほとんどなくなると指摘。TPPに入ると、日本市場は外資に奪われ、企業は途上国に出て産業と雇用が失われると警告しました。
 岡嶋議長は「政府を信じるべきだ。交渉に参加しないと国際的信頼を失い、外国に対して発言権がなくなる」などとのべました。
 川西町議は「関税・非関税障壁の全廃をめざす交渉で、安倍首相も重要品目を守れる保証はないと認めている。信用できない」と反対を表明しました。
 農業者らは「国の言うことを聞いてよかったことは何もない。信用できない。情勢にふさわしくない農協の対応には頭に来た」「農業生産が3兆円減ってなぜ所得倍増か」と訴えました。