【9月8日付】仁比聡平インタビュー (下)

 先の参議院選挙で3年ぶりに返り咲いた仁比聡平参院議員に、選挙後の活動や臨時国会の様子などを聞きました。

 議運理事というのは理事会での活動とともに、本会議場で大きなトラブルが起こったら、檀上で大立ち回りを演じなければなりません。それがまさか招集日の初めの本会議であるとは思いもしませんでした。
 議長を選んだあと、副議長を選ぶ選挙をしてみたら、投票した議員の数よりも、投票用紙の方が3枚多かったんです。議場には240人しかいないのに、投票された用紙は243枚。しかも、参議院議員は全員がそろっていても242人なんです。242人の参院議員で有効投票が243票というのは、認めるわけにはいかないということで、場内協議が始まりました。
 自民党は、投票結果をどうするかという問題の解決よりも、だれが不正投票をしたのかという「犯人捜し」に狂奔して、「犯人がはっきりしないと前に進めない」という態度なんです。選挙手続きの最中にもかかわらず、「予備の投票用紙を掲げさせよ」とか、「予備の投票用紙に名前を書いて提出されろ」とか言って譲らないんです。
 私は、「それが参議院の本会議場での議事だというのか」と指摘し、参議院の規則に沿った解決を提案したんです。参議院には、「投票総数が投票した議員数を上回った場合、再投票する」という規定があり、「ただし、その多かった票が、選挙の結果に影響しない場合は、再投票しないことできる」となっているんです。今回の場合、議員定数よりも投票総数が多いことから、このまま投票結果を容認することはできないと、再投票を提案して議運をリードし、「さすが弁護士さん」とおほめの言葉もいただきました。
 この問題では、自民党が二重投票したことが明らかになった社民党の又市代表、沖縄の糸数議員に対して「懲罰動議」を提出しました。ここに表れている参院選で圧勝した自民党の姿勢が問題です。衣の下に着込んでいる鎧を見せつける。そのために2人をスケープゴート(いけにえ)にするというやり方は許すわけにはいきません。
 ―さっそくの大活躍ですね。中国地方と関連した課題としては。
 仁比 中国電力の上関原発計画の漁業補償をめぐって祝島(山口県上関町)で2日、その配分案採択を強行しようとして来島した県漁協幹部を住民が抗議して追い返しましたが、前日に連絡を受けた私は水産庁の担当者を呼び「こうした横暴は水産業組合法に反する」「権限を乱用した行為で許されない」「事実をきびしく調査し報告するように」と強く求めました。
 また、豪雨災害の問題では7月30日、山口県萩市へ中国ブロックの石村智子さんとともに現地調査に入り、7日には党国会議員団として政府の対応を要請しました。
 西日本17県から寄せられる住民要求の実現はもとより、憲法改悪をはじめ、消費税増税、社会保障改悪、原発再稼働など、安倍政権の暴走を食い止めるため、国会と草の根からの大きな運動を結んで頑張ります。