【12月1日付】県高齢者大会 福祉大改悪に怒り

 鳥取県高齢者大会が11月15日、米子市で開かれ約100人が参加しました。
 年金者組合県本部の増田修治執行委員長は「年金給付2.5%削減、医療費自己負担増、生活保護基準引き下げと扶養義務強化、介護保険からの要支援外し、特養入所を介護度3以上に制限など、福祉全分野への大改悪がすすめられています。怒りをもって立ち上がりましょう」と呼びかけました。
 米子医療生協おおたか診療所看護師長の吉田真弓氏が「認知症予防について」講演しました。
 吉田氏は、認知症は462万人で予備群400万人と合わせて高齢者の4人に1人と社会問題となっているが、政府は「オレンジプラン」で地域と家族の〝自立・互助〟で対処しようとしていると批判しました。
 認知症は「物が盗まれた」などの妄想、昼夜逆転の睡眠障害、徘徊、暴言・暴力、幻覚などの症状があり、早期に対処することが大事だと指摘しました。
 予防のためには、①健康的な食事と運動②脳の活性化(物を作る、考える習慣)③社会的交流(公民館活動、サークル活動、生協活動など)が有効だとのべました。
 治療には薬物療法と非薬物療法があり、非薬物法は、音楽、園芸、芸術、ペット療法などがあると紹介。「古い写真を見る」「友人や家族との楽しかった思い出を話す」など回想法も有効で、心が落ち着き、安心感が得られるとのべました。