【6月8日付】鳥取市で平和遺族会が関西・西日本つどい 再び戦争を繰り返してはならない

 平和を願い戦争に反対する戦没者遺族の会(平和遺族会)の第7回関西・西日本のつどいin鳥取が5月25、26の両日、鳥取市で開かれました。
 25日には、鳥取市「9条の会」世話人の疋田邦夫さん(89)が軍隊生活について講演し、約70人が聴講しました。
 疋田さんは、1945年1月、陸軍鳥取連隊に配属され、歩兵砲隊として岡山県の山間部で横穴を掘り、宮崎県の新田原で米軍の上陸に備えて〝特攻〟の準備をしながら終戦を迎えました。
 軍隊では、上官の命令は絶対であり、文句を言ったり、銃にごみが付いていたりすると、連帯責任で帯革や上靴で顔を殴られ、いじめや暴力が横行していたと話しました。
 部隊で赤痢が流行り血便で寝具がベトベトなると、「水分を出せ」と走らされて仲間が病院送りになるなど、非科学的な指導がなされ、米軍の艦載機の攻撃に反撃する武器がなく、上陸する戦車に竹に括り付けた爆弾を差し出す〝特攻〟の準備をさせられていたと語りました。
 疋田さんは「戦争が始まれば止めることはできない。戦争にむかう安倍政権の暴走を今とめないといけない」と力説しました。