【6月15日付】県腎友会が総会と講演会  腎臓病に運動リハビリを

 鳥取県腎友会は1日、定期総会と講演会を開きました。来賓として日本共産党の市谷知子県議ら4人の県議が出席しました。
 横浜州泰会長は、我々透析者(平均年齢67歳)の多くは年金暮らしで年金が減らされたうえ、消費税増税が追い打ちをかけ、透析医療は診療報酬が10点引下げになり、透析者の自己負担が増える可能性がある(※)と不安を訴え、県が費用を負担する特別医療の継続に望みをつないでいるとのべました。
 尾崎病院の尾崎舞理事長が運動(リハビリテーション)の有効性について講演、尾崎病院のスタッフが実演しました。
 尾崎氏は、腎臓は重炭酸イオン(アルカリ性)をつくり、余分な水素イオン(酸性)を尿中に排泄し、血液の酸度を調節しているが、腎症になると腎機能が低下し、嫌気的解糖で乳酸アシドーシス(血液が酸性になり重篤になる)になりやすくなるため、適度な運動(度を超すとアシドーシスになる)によりミトコンドリアが酸素を使ってATPをつくりだすTCA回路を活性化さることで、最大酸素摂取量、筋力、運動機能、血糖値、血圧、心機能、精神面、生活の質の改善が可能になると解説しました。

※ 難病2法(難病法、児童福祉法改正)によって医療費助成の対象疾患が難病で56から約300になり、自己負担額が増えるケースもあるため、国や県に対し負担が増えないように要求する運動が大事になっています。