【8月10日付】大山口列車空襲慰霊の集い開催平和のために伝えつづける

「大山口列車空襲 慰霊と平和祈念の集い」が7月28日、鳥取県大山町で開かれ約110人が参加しました。
 集いは、大山口列車空襲被災者の会(山林紀代美会長)が主催し、被害者や遺族、四つの地元小学校の小学生らが参列しました。
 大山口列車空襲事件は、1945年7月28日朝、JR大山口駅の約600㍍東方に止まった西に向かう列車に、米軍艦載機3機が機銃掃射とロケット砲で攻撃を加え、45人以上の死者と31人以上の負傷者を出しました。
 母親が犠牲者となった山林会長は「悲惨な出来事を繰り返さないために次世代に語り継ぎたい」とあいさつしました。
 当時15歳だった伊藤清さん(84)は、空襲を受け、右腕を銃弾が貫通し、顔にやけどを負いました。「子どもたちが戦争のことを知って、再び戦争が起こらないように考えてほしい」と話していました。
 中山小学校の6年生らは、伊藤さんの体験を元に卒業生が昨年つくった紙芝居をスクリーンで上演。小学生らは「平和学習で4月に広島に行きました。戦争も核兵器もなくして、安心してくらせる世の中にしたい」「平和な世界は、一人ひとりがつくっていかないと」と発言しました。