【3月8日付】県が性的マイノリティー講演会-差別はセクハラ

 鳥取県は2月10日、LGBT(性的マイノリティー)への理解と支援のための人権セミナーを開きました。当事者で虹色ダイバーシティ代表の村木真紀さんが講演し、「LGBTの権利擁護は世界の流れであり、差別はセクハラ」だと指摘しました。


 LGBTは、レズビアン(女性同性愛者)、ゲイ(男性同性愛者)、バイセクシャル(両性愛者)、トランスジェンダー(性別超越者、性別違和や性同一性障害者を含む)の頭文字で、日本人の5%を占めるが、「身近に相談できる人がいないため一人で悩んでいる」ケースが多いとのべました。


 LGBTは、メディアや周囲の差別的言動やいじめ、就職差別、昇進差別、解雇などで、引きこもり、中退、うつ、薬物依存、貧困、自死のハイリスク層になっていると指摘。日本では、「同性愛は犯罪ではないが、差別禁止法がない。同性間の法的保障(保険、相続、共有財産など)がない。性別変更の要件が厳しい」として改善を求め、「LGBTが暮らしやすい職場や社会は、すべての人が暮らしやすい」と強調しました。


 さらに、受講者に対して「あなたがサポーターになって当事者の相談に乗ってほしい」と呼びかけました。