【8月2日付】爽風ー抑止力で戦争は止められない

 「安保、自衛隊が抑止力で戦死者を出さなかった」と安倍首相。とうとうアメリカの離れが燃えている、放置すると日本に飛び火する、消火することが集団的自衛権の行使、との驚きのたとえ話も飛び出しました。火事と戦争を同列視する稚拙さ、火事は水で消えますが、武力行使は戦火が広がるだけ。母屋のアメリカが、先に火をつけている現実を見るべきです。内子町のつどいでは「抑止力叫ぶ首相よ 自分を抑せ」と痛快な川柳が披露され、高知の青年たちが開いた集会で、祖父母から沖縄戦の話を聞いたという女子学生が「軍隊は国民を守らない。抑止力というなら憲法9条が抑止力」と訴えました。


 「北朝鮮は話せばわかる国じゃない」と叫ぶ高村副総裁。戦争するつもりなのですか、六カ国協議の場に北朝鮮を戻すためにどんな努力をしているのですか、と問い詰めたい。「法案反対は刹那的だ」と暴言も。刹那的とは「後先考えずいまこの瞬間だけ」という意味。そっくりそのまま安倍政権にお返しします。いよいよ参院の論戦です。与党135、野党107、衆院よりぐっと接近している議席数。与党内にも動揺が広がっています。大勝負の時がやってきました。


 今週巡った自治体は、大洲市、八幡浜市、総社市、笠岡市、玉野市、瀬戸内市、岡山市、琴平町、新居浜市、四国中央市、高松市、徳島市。瀬戸内市では山原健二郎さんと党支部が同じだったという高知大学の先輩に、玉野市では山原さんと自分の友人が軍隊で一緒だったという方に、各地で林野高校、高知大学出身の方にも出会いました。歴史も人も、深くつながっている中国四国です。大洲市では無駄なダム建設に粘り強く反対する市民団体と交流、「国会に戻って取り上げて」と要請を受けました。「松山市平和展」では大空襲、侵略の惨劇を視察。「この歴史の事実に目を閉ざすものは未来を語る資格はない」と実感しました。


 川内原発再稼働、辺野古埋め立て許可取り消し、TPP、一生派遣押しつけ法案、戦後70年談話―どれも安倍政権の命取りになる大問題ばかり。独裁政権を民衆の手に取り戻すチャンスの夏到来です。