【9月13日付】爽風ー春名なおゆき

 原発ゼロをめざす2つの書籍―『フクシマそしてクボカワ』(脱原発首長会議)、『生きる』(島岡幹夫)―の出版記念会(5日)に発起人の一人として出席させていただきました。川内を皮切りに次々再稼働が狙われ、輸出もすすめる原発利益共同体。それに対峙する空前の規模での原発ゼロの運動―2つの流れの激突のなかで生まれた著書から私が学んだのは〝学ぶことと語りあうことこそたたかいのエネルギー〟。岩井優之介四万十町議によると、スリーマイルの事故ドキュメンタリーを見る小集会が当時町内400カ所で開かれたそう。巨悪に立ち向かい押し返す一番の源でした。


一点共闘の先駆をなしたクボカワのたたかいをいまに生かすのは私たちの使命です。


 1、2日と松江市へ。ともに行動したのはこのほど鳥取・島根選挙区候補となった遠藤秀和さん。37歳、介護現場で働き、尾村利成県議の秘書、党政策委員長を歴任、知性とやさしさにあふれる青年政治家です。7月に国宝に指定された松江城天守をバックに勝利を誓う固い握手。威風堂々、格式を備えた天守からの宍道湖の眺めにしばし心を奪われました。


 4日は大月町で。教員から第2の人生を出発させた浦木秀雄町議は住民からの信頼度抜群。世帯数90の大浦部落で開いたつどいには22名もの参加者が。「中国が攻めてきたらどうする。野党は対案がない」とのご意見。「もし攻められたら今の法律と憲法で守りたたかいます。この法案は外に攻めるもの、アメリカの手先になって無法国家に転落する道です」と、汗をかきかき白熱バトル。


 さて、27日の会期末に向けていよいよ攻防が激化。12万人の大集会に菅官房長官は「野党やマスコミが戦争法案だの徴兵制だのとあおるから誤解が広がっている」とうそぶきました。誤解しているのは安倍政権の方といいたい。審議がすすむほど日本を戦争に導く法案という本質が見えてきた、だからこそ反対のうねりが広がっているのです。国民をさげすむ政権につける薬は世論というお灸しかありません。歴史を動かす1日1日、悔いなくたたかいましょう。子や孫、そして自分たちの未来のために。