【10月18日付】鳥取市わらべ館でー模型で考える戦後70年と鳥取

 鳥取市のわらべ館で14日から18日まで、模型で考える〝戦後70年〟と鳥取の展示がありました。


 展示をしたのは、小川周作さん(50)。中学校の社会科教員をしながら、平和教育に資する目的で軍艦や戦闘機の模型と資料を収集してきました。


 模型は、雑誌の付録品や自ら組み立てたものです。模型の一つひとつに解説がつき、鳥取県や県由来の人物とのかかわりが掲載されました。


 戦艦「武蔵」の沈没時の館長は、鳥取市賀露町出身の猪口敏平少佐(戦後中佐)でした。横須賀が母港の「武蔵」は関東出身の海兵が多く、呉が母港の「大和」は中国地方の海兵が多く、鳥取県出身者は100人ほどいました。


 通称〝海底空母〟の潜水艦「伊号第四百一」は、特殊攻撃機「晴嵐」3機を格納し、攻撃に向かう途中で終戦。砲術長は現倉吉市出身の矢田次夫大尉で、戦後に海上自衛官となり統合幕僚会議議長を務めました。


 日本陸軍の主力戦車九七式中戦車は、戦後はブルドーザーに転用され、香川県出身者たちが香取村を開拓するのにも使用。米軍機低空飛行訓練のFA18ホーネット、美保基地に配備予定の大型ヘリCH47チヌークも展示されました。