【2月14日付】気になる子ども講演会 - 情緒障害学級から通常学級へ

 鳥取市で1月30日、子どもの発達障害講演会が開かれました。国立成育医療研究センターこころの診療部長の小枝達也氏が講演しました。


 小枝氏は、東京では情緒障害学級がなく発達障害の子どもにまともな教育がなされず、鳥取県で情緒障害学級で学んだ子どもが通常学級へ学籍変更しているというと驚かれると話しました。


 発達障害とは、落ち着きのなさ、読み書きや計算の困難さ、コミュニケーションが苦手などの症状があり、知的遅れが原因ではなく、本人の性格、親の育て方、努力不足の問題ではなく、脳機能の発達の病気で早期治療が必要だとのべました。


 追い詰めたり、自尊心を傷つけるのは逆効果で、家族の理解と受け入れ、協力、抱え込まない、専門家の活用、一定の段階での本人への告知、本人の好きな活動を応援などが大事だと指摘しました。


 着眼点として行動の同調、会話のやり取り、段取り、自己表現、気持ちを言葉で表す―ができるかを指摘。両親が外国人の場合、日本生まれの子どもが生活言語(おしゃべり)はできても、学習言語(文章)がわからず、込み言った会話を理解できない例や、障害がなくても問題行動を起こす例があることを紹介しました。