【6月5日付】爽風 春名なおあき

 またしても沖縄で元海兵隊員による地元女性の暴行殺人遺棄という凶悪犯罪が発生してしました。激しい憤りを感じます。「綱紀粛正」「再発防止」と何度約束しても、毎日命の重さを忘れさせる殺人訓練を繰り返す米軍基地がある限り、この悲劇はけっしてなくなりません。「日本を守る」どころか日本人の命を奪い続ける米軍基地はもういらない。再発防止の唯一の解決策は基地撤去、新基地ストップ、これしかありません。


 民進党の候補者を取り下げた香川県。全国で唯一共産党公認候補の田辺健一さんが野党でただ一人の候補になりました。21、22日の丸亀、高松での演説会は熱気に包まれました。全国からの激励も集中しているそう。「『事実上の野党統一候補』から一人区で風穴を開けるための気持ちのこもった『野党統一候補』になれるようにがんばります」と田辺さん。気持ちのよい野党共同こそ勝利のカギです。日本の夜明けを香川から。


 広島の志位演説会で出会った青年から電話。「どうして戦争法なのか?」「どうして自民党はアメリカにものがいえないの?」「安倍さんに意見する議員はいないの?」と用意していた質問が矢継ぎ早に。30分に渡るさながら電話綱領学習会に。徳島演説会に参加した30代男性は「私も政治を変えるために行動したい」と即座に入党。鳥取の岡田正和比例候補、香川の田辺さんは34歳。広島の市街地を練り歩くハンドマイク宣伝(18日)でも、たくさんの若者が手を振ってくれました。


 消費税10%増税再延期に一言言いたい。


 消費税増税は個人消費に打撃を与え、国民や商売人に塗炭の苦しみをもたらし、日本経済を奈落の底に落とすと、私たちは何度も警告してきました。それを無視して増税を強行し、とうとう「予想以上におちこみ、予想以上長引いている」と自ら認めざるを得ませんでした。ところがその失敗は認めず、失政を覆い隠すために利用したのがサミットの場。世界経済の失速にすべての責任をおしつけ増税延期という。厚顔無恥、無責任、無定見の極みです。だいたい2度にも渡る延期そのものが増税路線の破たんを示しています。先送りでなく、きっぱり中止を決断することが責任を果たす唯一の道。反省のない人、責任感のない人は退陣していただく以外にありません。