【7月17日付】爽風 春名なおあき

 市民と野党の共同の力が大きく発揮された選挙結果となりました。32の定数1選挙区中11選挙区で勝利、前回野党が勝ったのは2議席ですからすばらしい躍進です。徳島・高知も、愛媛も僅差の惜敗、香川でも党公認のたなべ候補が野党統一候補として大健闘-安倍首相じゃありませんが「この道しかない」「この道にこそ未来がある」と強く確信できる結果です。新しい民主主義の始まりです。


 共産党は、改選3議席が6議席に倍増。しかし目標とした850万9議席には届かず、私も、あと一歩及びませんでした。雨の日も日照りの日も、大奮闘いただいた党員や後援会員、支持者のみなさんに恩返しを、高知の庶民の声、四国と中国の平和の願い、くらしの悲鳴を国会に届ける架け橋を、と死に物狂いでたたかってきましたから悔しくて、申し訳なくて、言葉にならないのが正直なところです。


 訴えた内容とその手ごたえは、今後に生きる大きな財産となりました。「給付制奨学金、学費半減など若者への投資は、ばらまきではなく、未来への種まき」「『大企業大富豪栄えて民滅ぶ』というアベノミクスから『民が栄えて大企業もそこそこ潤う』経済対策を」「日本共産党は専守防衛、震災復興でがんばる自衛隊員の命と誇りを守り抜きます」「憲法9条は世界に誇る日本の宝、無傷で子どもたちに引き継ごう」―選挙戦の中で語り広げたこれらのキーワードは、広い市民の心をとらえました。安倍政権の暴走に対決する市民共通のスローガンです。


 自民党・公明党で憲法改定に必要な3分の2をとるかどうかが一つの焦点となりました。数におごり、強権的に9条を変える暴走を強行するなら、日本国民の大きなしっぺ返しが待っていることを知るべきです。日本国民の平和求めるDNAはけっして安倍政権によって壊すことはできません。


 最後に改めて、たたかいを支えてくださったスタッフのみなさん、党員、支持者のみなさん、中国、四国のみなさんに心からお礼を申し上げます。これからも草の根で、掲げた公約を実現するため不屈にたたかい続けます。