【9月11日付】大平衆院議員が畜産組合などと懇談ー耕作放棄地対策など視察

 日本共産党の大平喜信衆院議員は1日、鳥取県畜産農業協同組合の鎌谷一也組合長、八頭中央森林組合の清水和美専務とそれぞれ懇談し、農林業と「地方創生」の視察をしました。(2面に清水専務との懇談)


 鎌谷氏の案内で耕作放棄地対策の水田や空山ポニー牧場(青少年育成)、大江の郷(平飼いの卵生産と集客施設)、隼ライダー聖地の隼駅周辺(ライダーのための飲食店、宿泊施設)などを視察しました。市谷知子県議、塚田成幸東・中部地区委員長、川西聡八頭町議、県農民連の今本潔会長が同行しました。


 ポニー牧場では、ポニーキャンプで県内外の子どもたちを受け入れ、ポニーとの触れ合い(餌やりや掃除、乗馬)で情操の育成をはかっています。今年から森のようちえん「ぱっか」を開設し、9人の子どもが通っています。


 常勤スタッフは4人で、鳥取大学や環境大学の学生ら60人がボランティアスタッフになって活動を支えています。子ども時代にポニーキャンプに参加した青年が多いのが特徴です。


 鎌谷氏は、農事組合法人「八頭船岡農場」理事として耕作放棄地対策に取り組んできました。


 鎌谷氏は「兼業農家にも農事組合に入ってもらって、できるだけ自分の力で水田を守ってもらい、できなくなったら水田の管理を受託しています」と話しました。


 同法人は船岡地区の農家が対象で、250㌶の水田(地区の73・3%)を集積し、531戸の農家(地区の75・6%)が参加しています。60㌶の水田を直営し、それ以外は①賃借料を払って11人の専従職員が耕作する②農家が耕作する場合は作業料金を支払う―方式で運営されています。


 2014年の作付け実績は、水稲が120・5㌶、転作が87・3㌶(飼料用稲・米、ソルガムきび、大豆・白ネギ・小豆、野菜など)で、農地247㌶に対し84・1%の農地利用率です。


 水田の約90㌶が中山間地域等直接支払制度(10㌃当たり急傾斜地2万1000円・緩傾斜地8000円、水を張って雑草の繁殖を防ぐ調整水田も対象になる)の交付金を受けています。


 10㌃当たり8万円の助成金が出る飼料用稲を約30㌶、飼料用米約を約20㌶を作付けしています。奥地の水田には飼料のソルガムきびを作付けしています。水田を囲むイノシシ、シカ避けの柵も設置しています。