日本共産党の錦織陽子鳥取県議は12月12日、県議会一般質問で淀江産廃最終処分場の建設計画について平井伸治知事に質問しました。錦織氏は、浄水水源地が産廃処分場の漏水で汚染される可能性があるとの専門家の指摘を明らかにしました。
錦織氏は、地下水の専門家が事業主体の県環境管理事業センターが公表した流向調査データを見て、汚染水が福井水源地に影響する可能性があると指摘したことを報告。指摘した専門家からの意見聴取、地下水の再調査を要請しました。
野川聡統轄監は「地下水の問題は大変慎重にやる必要がある」と答えたものの、従来の見解を繰り返すだけで意見聴取や再調査には応じませんでした。
錦織氏が県の貸し付ける額を問うと、野川統轄監は、１期分のセンターの自己負担分７億円を貸し付けると言うだけで、収支の内訳は示しませんでした。
錦織氏は、利益がでないのにセンターはどう返済するのかと疑問を呈しました。
処分場の総事業費は86億円です。処分料は１㌧当たり１万８５００円で、埋め立て重量は21・５万㌧で40億円にしかなりません。県から37億円、国から８億円の補助金を受けても足りません。
錦織氏は、事業計画を承認するセンター理事会（10月24日）の前日に住民説明会を開くのは、住民の意見を聞く必要はないという態度だと批判しました。
理事会は中部地震で流れ、11月29日に延期し、住民らとセンターは次の理事会までに追加の住民説明会を開くことで合意。しかし、センターが関係自治会住民に限定したため、住民らと折り合わず、説明会が開かれないまま事業計画は承認されました。錦織氏はセンターが約束を反故にした点も追及しました。