【2月26日付】鳥取市で記録的な大雪-積雪91センチで被害広がる

 10日から降り続いた雪は、鳥取市で11日に91㌢の積雪を記録するなど、33年ぶりの大雪となりました。


 幹線道路が一部通行止めになるなど混乱が続きました。死者2人を含む死傷者は25人です。


 幹線道路の除雪は進んだものの、轍にタイヤを取られて立ち往生する自動車が続出して、通行止めや渋滞が起きました。


 生活道路の除雪は進まず、町内会で業者に頼むなどして除雪したところもありましたが、大部分は手つかずのままで、共産党県委員会の周辺の道路も1日に数十台の車が立ち往生しました。チェーンを付けた4輪駆動の車もスタック(亀の子状態になる)して、1台に5、6人がかかって救出する事態が14日の未明まで続きました。


 鳥取市には市民からの苦情が相次ぎ、市は町内会が業者に依頼する道路の除雪や屋根の雪下ろしの費用を助成することを決めました。


 海では、小型漁船やプレジャーボートなど計32隻が沈没。県は船の引き上げや修理にかかる費用を支援する方針です。


 農業では、ハウスの倒壊や樹木が折れるなどの被害が拡大しました。


 鉄道は、普通列車が青谷駅を出発できなくなり、乗客26人が20時間以上車内に閉じ込められる事態が発生しました。


 建物は、鳥取市や若桜町で空き家や倉庫18棟が全半壊しました。一般住宅の損壊被害は8棟でした。