【3月12日付】鳥取市で共産党つかだ衆院一区候補が訴え-森友学園へ国有地値引きは不当

  日本共産党の、つかだなるゆき衆院鳥取1区予定候補は5、6の両日、鳥取市内で森友学園へ国有地を不当に安く売却した問題を訴えました。


 評価額9億5600万円の国有地に対し、国は土壌の鉛、ヒ素の除去費として1億3200万円を森友学園に支払い、その後、深部にごみが見つかったとして8億1900万円の地下埋設物撤去費を差し引いて、1億3400万円で売却しました。


 面積で上回る近くの国有地を豊中市が14億2300万円で取得したことを考えると異常です。


 森友学園より前に別の学校法人がごみ撤去費用2億5000万円を差し引いた5億8000万円で売却を求めたが、財務省近畿財務局が安すぎるとして売りませんでした。


 森友学園が運営する塚本幼稚園では、子どもたちに運動会で「安倍首相がんばれ。安保法制国会通過よかったです」と唱和させ、教育勅語を暗唱させるなど教育基本法違反が問われ、決まった時間にしかトイレに行かせない、パンツでうんこを包んで帰宅させるなど幼児虐待が指摘されていました。


 この森友学園が大阪府に申請中の国家神道の小学校の名誉校長に、安倍晋三首相夫人の昭恵氏が就任。その後、問題が発覚して辞任しましたが、安倍首相も森友学園の籠池泰典理事長を「私の考え方に非常に共鳴している方」と称賛していました。


 政治家も鴻池祥肇・元防災担当相が、籠池理事長から働きかけを受けたことが明らかになっています。


 安倍首相も昭恵夫人が名誉校長に就任する2015年9月5日の前に不可解な動きを見せています。3日に国有地を統括する迫田英典・財務省理財局長(現国税庁長官)に会い、4日には大阪に日帰り出張。この日は、小学校建設の設計会社と建設会社の両所長が近畿財務局を訪れ、財務局の統括管理官、大阪航空局調査係と会合。国交省は校舎建設に6200万円の補助金交付を決定。安倍首相は、財務局に車で10分の距離の読売テレビ2番組に出演。そのために、安保法制を審議中の国会を休んで正午に伊丹空港着、午後6時過ぎ発の強行軍で日帰りの異例の行動。そこまで大阪行きにこだわった理由は不明です。


 法令違反の森友学園に肩入れし、国有地を不当に値下げし、便宜を図る結果になった、安倍首相の政治的道義的責任は免れません。


 全容を明らかにするため、籠池理事長ら関係者の国会証人喚問は必至です。