【6月11日付】平井知事が被爆者と面談し署名 「運動に協力したい」と知事

 「ヒバクシャ国際署名をすすめる鳥取県民の会」は5月31日、県庁を訪れ、平井伸治知事と面談しました。平井知事は「運動に協力したい」とのべ、ヒバクシャ国際署名に英語でサインしました。


 県庁を訪れたのは、同会メンバーの県原爆被害者協議会の田中一朗会長、石川行弘事務局長、県生協連の松軒浩史会長、県原水協の太田忠誠事務局長、新日本婦人の会の田村真弓事務局長の5人。


 石川氏は「百数十カ国が核兵器は人道に反する兵器で、その恐怖をなくすためには廃絶しかないと考え、核兵器禁止条約をつくって核保有国を法的に規制しようと動いている。禁止条約の実現と2020年のNPT再検討会議の成功に向け、5月24日に県民の会を結成し、署名を推進している」とあいさつしました。


 平井知事は「日本は被爆国であり、国際的な役割を果たしていかないといけない。みなさんの運動には敬意を表したい。私としても運動に協力したい」とのべ、その場で署名しました。


 全国では岩手、栃木、埼玉、神奈川、長野、兵庫、奈良、広島、香川、徳島、長崎の県知事が署名しています。


 田中氏(90)は、自らの被爆体験を記者に語りました。田中氏は、16歳のときに大阪造幣局に行って2年間勉強し、1945年6月に造幣局広島支局へ赴任しました。通勤途中の路上で被爆し、10㍍先をあるいていた友人は顔がずるむけで絶命。自身は右上半身にやけどを負いました。