【7月9日付】鳥取市で因幡の手づくりまつり 今年が最後 憂愁の美飾る

「因幡の手づくりまつり」が6月25日、鳥取市で開かれました。


 木の板をくり抜いた部品で作る小型飛行機、砂絵、万華鏡、バルーンカー、ペットボトル空気砲、光るスノードームなどの手づくりのコーナーや、紙芝居、とっとり式屋台など40のブースが出展。親子連れなど約1500人が参加し、にぎわいました。


 技術教育が専門の土井康作・鳥取大学教授が実行委員長を務めてきました。土井教授は、授業「子どもの生活とものづくり」で学生に「手づくりまつり」の講座を任せてきました。指導教官の土井教授が退官するため、21年の歴史に幕を閉じます。


 鳥取大学、鳥取環境大学、鳥取短期大学の学生や高校生、職人、大学教員ら約200人がスタッフとして参加しました。


 光るスノードームを考案した鳥取大学1年生の西浦望美さん(18)は「百均(百円均一の店)でビンやライトを買いました。青、緑、赤に色が変わるライトをふたに取り付け、液体は洗剤7、水3の割合です。星形のスパンコールを入れて完成」とのべました。


 土井教授は「学校教育では中学の技術くらい。家でもきちっとした作品を作る機会はあまりありません。物づくりの場が提供できることは有意義なことです」と話しました。