【8月13日付】鳥取県原爆死没者追悼・平和祈念式典 ヒバクシャ国際署名が世界を動かす

 鳥取県原爆被害者協議会は6日、鳥取市で被爆72周年鳥取県原爆死没者追悼・平和祈念式典を開き、県内の被爆者、遺族、行政関係者など約人が参列しました。


 昨年度に亡くなった被爆者23人のうち17人の名簿が奉納され、県内の原爆死没者は1120人(奉納1079人)となりました。県内の被爆者健康手帳所有者は3月末現在、283人で、平均年齢は85・02歳です。


 田中一朗会長(88)は「被爆の実相を伝えてきたことが、核兵器を使わせない力になってきた。国連で核兵器禁止条約が採択され、核保有国も法的に規制されることになった。賛同して活動をすすめたい。人類は核兵器と共存できない。核兵器は廃絶しかない」と追悼の意を表明。ヒバクシャ国際署名について「平井伸治知事もサンインし、署名推進県民の会もできた。2020年のNPT(核不拡散条約)再検討会議に向けてさらなる支援を」と呼びかけました。


 平井知事も参列し、「核兵器廃絶を願って署名した。国連に300万人の署名が提出され歴史を動かしている。長く、険しくとも被爆体験を語り、平和への願いを上げ続けていくことが唯一の道。核兵器廃絶への道を県民とともに歩みたい」とあいさつしました。


 日本共産党を代表して、つかだなるゆき衆院1区予定候補が献花しました。