【9月17日付】大平衆院議員・垣内・福住予定候補が中海・美保基地視察 窪地梅戻し堤防開削でで中海再生を

 日本共産党の大平喜信衆院議員、垣内京美衆院中国比例予定候補、福住ひでゆき衆院鳥取2区予定候補は2日、中海干拓・淡水化事業(2002年に中止決定)によって破壊された環境の再生が課題となっている中海、米軍再編によって強化されている航空自衛隊美保基地と美保通信所(境港市)を視察しました。


 中海は橘祥朗松江市議、美保基地は定岡敏行境港市議らが案内しました。錦織陽子県議、石橋よしえ、又野史朗の両米子市議候補が同行しました。


 視察に先だって、米子市で元県議の大谷輝子が中海再生について説明しました。


 大谷氏は、干拓・淡水化事業によって中海は本庄工区(干陸予定)が森山、大海崎の両堤防などで仕切られ、さらに中浦水門設置(中浦水道の幅150㍍、水深1・5㍍を幅450㍍、水深7㍍に拡張、現在撤去)で反時計回りに入って来ていた潮の流れが止まり、また、干拓地造成のために海底を掘削した窪地に溜まったヘドロを細菌が分解(海水中の硫酸イオンを使って有機物を還元分解)して硫化水素が発生し、酸素と結合して無酸素水塊をつくって魚介類が棲めなくしていると指摘しました。


 解決策として①窪地を埋め戻す②堤防開削で潮の流れを取り戻す③藻場を造成する―を提起しました。


 美保基地については、事情に詳しい田中文也氏が解説しました。


 田中氏は、C2輸送機10機、新型空中給油機KC46A3機の配備を見越して滑走路を2500㍍に延長し、美保通信所は〝像の檻〟が新設され、地下に広大な情報処理施設が設けられ、アンテナで収集した軍事情報、軍事衛星や海底ケーブルの傍受機材で得た情報が集約、分析されているとみられるとして、美保基地は米軍のための兵站と情報を担う1大拠点となっていると強調しました。


 大平氏は、厚木の米艦載機60機以上が岩国基地に移駐し、極東最大の基地となり、美保基地がその一端を担うことになり、一体のものとして考える必要があると応じ、引き続き基地問題に取り組みたいとのべました。