【11月19日付】鳥取・米子市で金曜日行動 東電が原発作業員の傷病隠し

 鳥取県で10日、原発なくせの金曜日行動が取り組まれました。JR鳥取駅北口、中国電力米子営業所前のポケットパークで訴えました。


 鳥取市では、事故の起きた福島第1原発で作業員の傷病者発生の「通報基準・公表方法」が6回の改定を経て、傷病者の発生が隠蔽されるようになったと批判しました。


 10月は作業員の病院への緊急搬送が2件相次ぎました。東電は報道機関に対し、「蜂に刺されて入院した」1人の1件しかメール報告しませんでした。


 もう1人は、昼休憩から作業に向かう途中で倒れて搬送先の病院で死亡が確認されました。
 体調不良を訴えた作業員が病院に搬送されても、「個人の疾病」であれば公表されません。事故直後は、作業に起因しない場合も傷病者の発生は公表していましたが、基準が変わって、公表対象は「作業起因の負傷のみ」です。


 作業中に体調を崩し、原発内の救急医療室を経由して緊急搬送された場合でも、「個人の疾病」だと判断されたものは、公表はおろか、カウントすらしておらず、人数も把握していません。


 放射線量の高い現場での作業であり、労働者の健康を重視した職場衛生の管理とは言えません。