【12月3日付】鳥取県集い交流会 綱領学んで偏見克服

 日本共産党鳥取県委員会は11月26日、和歌山県古座川町の洞佳和町議を招いて「集い」について学ぶ全県交流会を北栄町で開きました。


 洞氏は綱領をひも解き、社会主義的変革の出発点となるのは、それを支持する国民多数の合意の形成であり、国会の安定した過半数を基礎として、社会主義をめさす権力がつくられること▽国民諸階層と広く深く結びついた強大な組織力をもって発展することは、統一戦線の発展のための決定的な条件となる―と指摘し、そのためには党の綱領、歴史、理念をまるごと理解してもらう「集い」が重要だと強調しました。(以下、発言要旨)


 2013年以降、月に1回のペースで開き、回数は57回になります。きっかけは11年の県議選(2人区)で集いを無数に開き、高田由一氏(前)を当選させたことでした。


 集会所を借りるために区長に申し込み、回を重ねるごとに親しくなり、「赤旗」読者にもなってもらい、区長がビラを配ったり、電話して呼び込みをしてくれるようになりました。集いには200人が参加し、800人以上と対話しました。自民党や創価学会の人も来ています。案内ビラは対面で渡します。議会報告も町内の全1500世帯に対面で渡すようにしています。手配りとは別に1000枚を新聞に折り込んでいます。


 集いでは、党の訴えは10分~15分です。住民要求(※)も出てみんなで言おうということになりました。区の役員会にはかってもらい、区からも要望書を出してもらいました。要求実現のために、区長と一緒に町長と交渉することができました。


 ※ 山が荒れ放題のため、計画的に針葉樹から広葉樹に樹種転換を▽道路が狭く、カーブが多い道路の改良、カーブミラーの設置▽林道の修理と側溝の清掃▽川底が高くなり、道路が浸水するので、砂防ダムの土砂撤去を。


 集いや集いの案内を通じて13年に13人だった党員が現在28人になり、日曜版は66部から91部になりました。


 集いに来てくれた人には後日、「お礼に来ました」と訪ね、「詳しいお話を聞かせてください」「50件あったのに今は半分ですね。同級生は何人ぐらいいましたか」と訪ねると、100%話をしてくれます。


 赤旗の購読をすすめる心得として、困りごとや要望など、いろんなことを党が教えてもらうという立場が大事です。


 80人近くに入党を働きかけ、24人が入党しました。


 気軽に声をかけています。胃を切って体重が25㌔しかない、おばあちゃんが入って、毎週月曜日に1時間半、7回をかけて綱領を勉強した▽道で初めて会った男性(昔党に世話になったという)の家を訪ねて入党してもらった▽「何もできない」と言う80代のおばあちゃんに「困った人があれば紹介してくれるだけでいい」と言って入ってもらった。東京の息子を紹介してくれて、息子も入党した―などの例があります。


 決定を支部で学習しています。決定の学習は、勉強しないといけないと思うと、おもしろくありません。特に新入党員は専門用語がわかりません。


 用語を用紙の左側に書いて、簡単な用語解説を右側に書いて折って隠して、たとえば「政党とは何か。町の人に聞かれたら何と答えるか」と問うと、いろんな答えが返ってきます。


 支部の人から「ゆっくりやってほしい」「最後までやってほしい」という要望に応えて、輪読しながら、私なりの説明を加えて学習しています。


 支部会議に来られない人も、できることを見つけて党員としての活動を保障しています。


 地区委員会は月に1回のペースで1年かけて綱領を学習しました。「マルクスと友達になろう」も学習しました。


 学習は即効薬としてすぐ役に立つわけではありませんが、集いを開く気持ちになったのも学習の力です。


 参加者から「共産党に対する世間の偏見や自分の中に迷いがあって足が踏み出せない。どうしたらいいか」と質問が出ました。


 洞氏は、新入党員で「警察はどうして共産党を嫌うのか。知り合いの警官に『共産党にだまされている。いつまでやっているか』と言われた」と尋ねられたことを紹介し、「学習すること(党綱領、科学的社会主義など)で自分の中の迷いを克服するしかない。それが党を語って偏見を変える力になる。反共攻撃を目的に議論をふっかけてくる人とは論争しないことだ」と答えました。