【12月17日付】県立図書館などがビジネス支援 図書館をビジネスに活用を

 鳥取県立図書館と市町村の図書館は連携し、ビジネス支援に取り組んでいます。


 県立図書館関係では、図書館で必要な知識を習得し、中国との貿易会社をつくった例などがあります。この会社は牧草・飼料(稲わら)、融雪剤(塩化カルシウムなど)、天日塩、化学原料を輸入、尿素水(ディーゼルエンジンの排ガスを窒素と水に分解)、災害用品やキッチン・風呂付きコンテナハウスなどを販売しています。


 さらに、フランス雑貨のオーナーがヒマワリオイルの効能やアトピー患者数を調べて石けんや化粧品を開発、シンク直結型生ごみ処理機の社長が「性能の見えるか」、広告作成、自治体情報などでの助言を得て販路を拡大、森林浴効果の医学的学術的データを収集して企業研修プログラムを開発、タウンマネージャが「まちあるきイベント」に古い地図や暮らしの記録など郷土資料を活用、シャッターを保護するシャッターガードの開発、印鑑のウェブショップの開設などの例があります。


 米子市立図書館が2日、ビジネスのための図書館活用セミナーを開き、米子市立図書館の中井志保統括司書がビジネス支援について報告、著作家の奥野宣之氏が講演しました。


 中井氏は、業界の動向(メニューの注文比率、物販の割合)、データベース、市場情報(その地域の年間購入額、年齢別人口、昼間人口、産業別事業所数、裕福層の割合など)、起業にかかるお金、融資・補助金の制度などの情報提供、中小企業診断士等の専門家と連携してビジネス相談会等をしているとのべました。