【5月30日付】共産党躍進で安倍政権退陣を 小池書記局長 米子市議選・参院選勝利訴え

 日本共産党鳥取県委員会は12日、小池晃書記局長を迎えて米子市で演説会を開きました。小池氏は、市民と野党の共闘を広げ、6月17日の告示(24日投票)が迫った米子市議選で現有1議席から3議席回復を勝ち取ることが、安倍政権退陣と来年の参院選、統一地方選での党躍進の流れをつくりだすとのべ、岡村英治=現=、石橋よしえ=元=、又野史朗=新=の3氏の必勝を呼びかけました。


 会場は2階席までいっぱいとなり、熱気に包まれました。市谷知子、錦織陽子両県議も訴え。2016年の参院選で鳥取・島根選挙区の野党統一候補として奮闘した「住民目線で政治を変える会・山陰」共同代表の福嶋浩彦氏があいさつし、来年の参院選に関して「前回の成果を引き継いで一歩でも前にすすめたい」とのべ、「米子市議選で3人何としても当選していただきたい」とエールを送りました。


 県内の国民民主党、社民党、新社会党からメッセージが寄せられました。


 小池氏は来年の参院選で、32の1人区全てで相互支援・相互推薦の本気の野党共闘ができれば、自民党を追い込むことができると強調し、「政策対話と候補者調整のための協議を速やかに進めたい」と表明。共闘の前進と同時に、共産党でなければできないこと、共産党の魅力をしっかり押し出し、「共産党そのものも伸びる選挙をしていこう」と訴えました。


 小池氏は、改ざん、隠ぺい、ねつ造、セクハラ問題などが噴出する安倍暴走政治を終わらせ、「うそのない正直な当たり前の政治を取り戻すために、党派を超えて力を合わせよう」と強調しました。


 学校法人「加計学園」の獣医学部新設をめぐる問題で、15年に加計学園幹部と面会した柳瀬唯夫元首相秘書官が参考人質疑で「首相に報告していない」と答弁したことは、誰も納得できないと指摘(※)。安倍首相が、加計学園の獣医学部新設計画を知ったのは学園が事業者に決定した17年1月20日で、「それまで(学園の獣医学部新設の意向を)知らなかった」と国会答弁したこととの、つじつま合わせのために柳瀬氏の理屈が通らない答弁になったとして、加計孝太郎理事長や愛媛県の中村時広知事らの国会招致が不可欠だと主張しました。


 米子市政でも、党の3議席で、子どもの医療費の完全無料化や国民健康保険や介護保険の負担軽減を実現し、オスプレイにも給油可能な新型空中給油機の配備など、米軍と一体の自衛隊美保基地機能強化をストップさせ、「安全、安心な市政を実現しよう」と訴えました。


 (※)柳瀬氏自身が獣医学部新設の解禁は、総理の早急な検討事項だとのべ、15年4月2日時点で安倍首相の重大な関心事になっていた。石破茂自民党元幹事長は「秘書は(総理の)分身として会っていて、誰に会ったか報告するのが普通だ」と指摘。柳瀬氏は、獣医学部新設の解禁の前に許認可、補助金の対象となる事業者と会って、国家戦略特区の申請が通るようにアドバイスするという、加計学園への特別扱いをしてきました。