7月5日から西日本を中心に発生した豪雨う災害は、死者が126人、不明79人にのぼる大災害となっています。鳥取県は人的被害はないものの、道路や農地などに甚大な被害が生じています。日本共産党は被災状況を調査し、行政に被災住民の声を届け、一日も早い復旧に全力を上げています。
市谷知子鳥取県議は8日、豪雨被害に見舞われた智頭町の被災状況を調査しました。
国道373号、県道6号が被害を受け、一時孤立した八河(やこう)谷地区を訪れ、被災住民らの話を聞き、町が用意した弁当24人分を届けました。
県道6号は8日に開通。住民らは「コメと味噌、醤油、塩と自家栽培の野菜、冷凍食品などで3日間ほど過ごしました。弁当はありがたい」と喜びました。車を運転できる人が少なく、「早くバスが通るようにしてほしい」と要望しました。
県道6号は、河川側の片側車線が崩れ落ちるなど危険な状態で、山側から出水して崖が崩れ、道を塞ぐなどの危険個所が散見されました。
国道373号の篠坂地区では、千代川が氾濫し、6日夜から7日朝にかけて国道が冠水しました。国道より1段低い水田の護岸を濁流が乗り上げ、約1㌶に渡り、0・3~1㍍の流石や土砂が水田をおおい、石垣でできた護岸が崩壊しました。
水田を所有する男性は「護岸を直さないとまた千代川が氾濫します。コメが作れるように1日も早く復旧してほしい」と話していました。
国道53号は通行止めになっています。53号沿いの山根地区では、2カ所の砂防堰堤が埋まり、土石流が集落に迫りました。現在も河川の管理道代わりの町道や作業道(砂利道)に河川の水が溢れて流れています。地区住民らは「県にちゃんとした堰堤を設置してほしい」「水路に土砂が溜まって水田に水を引けない。土砂出しは重労働で支援がほしい」と要望しました。
JR因美線も数カ所のがけ崩れで不通になっています。
奥下西地区では、山側の一軒家の脇が出水し、線路を横断して流れていました。
市谷県議は「要望は国や県、町に届けたい」と応じました。