【8月26日付】鳥取原爆死没者追悼・平和祈念式典 核兵器禁止条約は世界の世論

 鳥取県原爆被害者協議会は6日、鳥取市で被爆73周年鳥取県原爆死没者追悼・平和祈念式典を開き、県内の被爆者、遺族、行政関係者など約70人が参列しました。


 昨年度に亡くなった被爆者27人のうち26人の名簿が奉納され、県内の原爆死没者は1147人(奉納1105人)となりました。県内の被爆者健康手帳所有者は3月末現在、255人で、平均年齢は85・75歳です。


 田中一朗会長(89)は「広島、長崎の被爆の実相を学び、継承してきたことが、核兵器を使わせない力になってきた。昨年は国連で核保有国を規制する核兵器禁止条約が採択された。核兵器は廃絶しかない」と強調。「ヒバクシャ国際署名は、平井伸治知事はじめ全首長にサインしていただいた。署名推進県民の会もできて、1年で3万3000筆が集まった。2020年のNPT(核不拡散条約)再検討会議に向けて県民に協力をお願いしたい」と呼びかけました。


 平井知事が「多くの壁があっても平和への願いの声を上げ続けていくことが、核のない平和な世界を切り開く唯一の道です」とのメッセージを寄せました。
 日本共産党を代表して、市谷知子県議が献花しました。