【8月5日付】米子市で原発問題講演会 島根原発3号機新規稼働はやめよ

 中国電力島根原発3号機(松江市)の新規稼働が狙われる中、「えねみら・とっとり」は7月22日、脱原発をめざす首長会議世話人の三上元氏(前湖西市長)を招いて、米子市で緊急講演・意見交換会を開きました。


 三上氏は、2001年の米同時多発テロで原発が狙われた可能性を指摘し、日本の原発(燃料プール)が攻撃されたら「原爆」になるとして、原発ゼロを主張しました。


 2011年の福島第1原発事故を受け、市長として原発ゼロを表明し、「浜岡原発差し止め」訴訟原告団に加わります。


 海外の原発は、テロ対策のために格納容器が二重構造(事故対応で原子炉にはコアキャッチャー)になっているなど建設費が2兆円になり、経済的に成り立たなくなっていると指摘しました。


 1原発の事故賠償だけでも30㌔圏内の土地、家屋、工場の買い取り、営業・所得保障、健康被害補償などで事故補償だけで49兆円、事故発生率の高い浜岡原発だと1㌔㍗当たり発電コスト77円が上乗せになるとの計算を示しました。


 3号機新規稼働について「鳥取県は30㌔圏内にあり、知事には発言権がある」と強調しました。


 さらに、原発・自然エネルギーに関わって、▽ソーラーシェアリングが大事(太陽光の7割を作物へ、3割を発電へ)▽原発の発電コスト1㌔㍗当たり15円、太陽光は5円(独、仏、米など。経産省は数年で10円に引き下げる方針)▽太陽光発電は400ギガ㍗を超え、原発を抜いた▽日本の揚水発電は24ギガ㍗(原発24基分)で自然エネルギーの調整が可能―と紹介しました。