住民の声で鳥取市政をつくる会は7月13日、鳥取市で水道料金値上げについて考える会を開きました。
水道問題に詳しい下田康生氏が鳥取市の水道事業の問題点を報告しました。
鳥取市の水道料金は、今年4月に標準料金で25%、2073円から2592円に値上げされました。
鳥取市は2022年までの5年間で10億円の赤字を解消し、6カ月分の料金収入を担保するとして、4年間の料金収入125億円を148億円に増やすため、水道料金の平均18・4%の値上げが必要だと説明してきました。支出の177億円のうち設備の減価償却費が96・5億円(54・5%)を占めています。
下田氏は水道事業費が鳥取、米子両市とも1997年までは年間数億円だったのが、鳥取市は98年から年間40億円を超え、05年からは年間20億円を超えていると指摘。85年からの累積事業費が米子市の2倍以上の700億円に迫るとして、その原因は膜ろ過施設の導入(05年~24年で449億円の予定)だとのべました。
病原性原虫クリプトスポリジウム対策として米子市のように深井戸で対応すれば、大幅値上げをしなくてすんだと強調しました。
水道料金は基本料金の大幅値上げ(口径13㍉で460円が840円に)で小口利用者ほど負担が重くなっていると批判しました。