【7月8日付】鳥取市で原発災害に向き合うカフェ 福島の子どもたちに保養キャンプを

 鳥取市で1日、えねみら・とっとり主催の原発災害に向き合うカフェが開かれました。


 東京都から自主避難してきた鳥取県岩美町在住の橋本悦さん(43)が体験を語り、とっとり震災支援連絡協議会の佐藤淳子事務局長、災害支援ネットワークNPOかけはし理事の奥村由美さんが活動報告しました。


 橋本さんは2011年の東京電力福島第1原発事故直後、2歳と0歳の男児を連れて母子で鳥取市へ避難。翌年には、夫もIT関連の職を得て避難し、現在家族4人で暮らしています。
 橋本さんは、幼い頃からビキニ事件の第五福竜丸の話やチェルノブイリ原発事故を受けて、原発の危険性について認識し、日本でもいつか原発事故が起こるのではと心配していたと語りました。


 避難を決めたのは、東京の浄水場が放射能で汚染され、子どもたちが将来、白血病やがんになったら後悔すると思ったからだとのべ、8月6日~8日に福島の子どもたちを岩美町に招いて保養キャンプを開く計画について紹介しました。


 佐藤さんは避難者の多くが福島県出身で、交流や相談活動が心の支えになっていると報告。奥村さんは全国的な運動として、ひまわりの種を福島から取り寄せ、育ったひまわりから採取した種を送り返し、福祉施設の仕事を増やすことに貢献していると報告しました。