【10月14日付】鳥取市でボランティア報告会 福島を忘れない

 民青鳥取県委員会は9月29日、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の被災地、福島県で活動したボランティアの報告会を鳥取市で開きました。鳥取大学や鳥取環境大学の学生、岩永陽委員長ら5人で6月の3日間訪れたボランティア活動を報告しました。


 初日は、「原発事故の完全賠償をさせる会」の松崎誠氏の案内で楢葉、富岡、大熊、双葉、浪江、広岡の各町やいわき市をまわり、震災当時のまま放置されている小学校の給食室や立ち入り禁止のバリケード、福島第2原発などを見学したと紹介。2日目は、郡山市の復興公営住宅の守山駅西団地約80戸をまわって聞き取り、「近くに店がなく、車がないと生活できない」「賠償金が生活を維持するのに全く足りない」などの訴えが寄せられたと報告しました。


 活動を通じて「街並みは整っていても人が住んでおらず、ゴーストタウンのようだった」「病院や店、仕事など生活の基盤になるものが修復されず、元の生活に戻るのが難しい」「『福島を忘れないで』と言われた」などと語りました。


 報告を受けての座談会では政府が進める原発再稼働などについて意見交換しました。