【10月21日付】米子市で保育所統廃合を考える会 企業主導型頼りはまちがい

 米子市で「米子市公立保育所の統廃合・民営化を考える会」が7日、発足しました。発足会には、新日本婦人の会米子支部、米子民商、子どもの人権広場、鳥取の保育を考える会の会員や日本共産党の県議、市議らが参加しました。


 米子市は、市立保育園14園を市立5園、私立(市福祉会など)3園に統廃合する構想を発表し、5日までに保護者説明会を開きました。統合する園は新たに用地を確保し、新築する予定です。


 比較的小さい保育園の保育士は、説明会で保護者から反対意見が続出したと報告。自然豊かな環境の中で園児が海の見える高台まで散歩し、小動物と触れあい、田んぼで戯れるなど、地域と保育園が園児を大事に育んでいる様子を語りました。


 意見交換では、園児の減少による定員割れが統廃合する場合の一番の要因となるが、公立保育園はどこも定員を満たしており、逆に1000人を超える園児が企業主導型保育園や小規模保育園に通っている実態が明らかになりました。


 「考える会」の石井由加利会長は「認可外の企業主導型を受け皿にするのは市の責任放棄。保育所がなくなると子育て世帯が流出し、地域がさびれる」と指摘しました。