【12月16日付】美保基地での邦人救出訓練は中止を 共産党が県に要請

 日本共産党鳥取県議団の市谷とも子、錦織陽子の両県議は7日、県に対し、防衛省が美保基地などで計画する在外邦人の保護措置訓練の中止を要請するよう申し入れました。


 防衛省によると、訓練は11~14日、航空自衛隊美保基地や陸上自衛隊日光演習場(伯耆町)で実施。保護対象の邦人200人がいる一時避難場所の日光演習場が群衆(銃火器は持っていない)に取り囲まれ、輸送経路がバリケードで封鎖された状況を想定。陸上自衛隊はその中から邦人を救出し、警護しながら車両やヘリで美保基地まで移送し、出国手続きを経て輸送機や護衛艦で搬送するとしています。


 陸自のCH47大型ヘリ2機に邦人を乗せ、沖合で待つ海自の護衛艦に運びます。安保法制で可能になった任務遂行のための武器使用も想定しています。


 市谷氏らは、任務遂行のための武器使用は憲法違反の武力行使であり、邦人を命の危険にさらすものだと指摘し、認められないと強調。また、米軍岩国基地所属のFA18戦闘機とKC130空中給油機の訓練中の衝突、墜落事故の原因究明と訓練中止、美保基地への空中給油機の配備撤回を要請するよう求めました。


 応対した高橋紀子地域振興部長は事故原因の究明については要請したいと答えました。