【2019年1月1日付】鳥取市で平和と民主主義を考える ファシズムを警告

「平和と民主主義を考える」秋の連続講座(同実行委員会主催)が昨年12月15日に鳥取市で開かれ、歴史研究家の谷口肇氏が「ファシズムと戦争の足音が聞こえる」と題して講演しました。


 谷口氏は、アメリカのワシントンDCのホロコースト記念博物館に展示されている政治学者のローレンス・ブリットの「14のファシズムの初期兆候」にそって、安倍政権の動向を分析しました。


 自民党改憲草案や「愛国心」教育、国会議員の日本会議や神道政治連盟への参加など「強情なナショナリズム」や「宗教と政治の癒着」▽戦争法の強行、軍拡や侵略用の装備、北朝鮮・中国脅威論など「軍事の優先」や「仮想敵国の設定」▽杉田議員の「LGBTは生産性がない」発言や閣僚のセクハラ擁護、医学部入試の女性差別など「人権の軽視」や「性差別の横行」▽安倍首相とマスコミ幹部の会食、NHK支配、朝日バッシングなど「マスメディアのコントロール」▽秘密保護法、共謀罪、緊急事態条項、人権侵害捜査など「国家の治安に対する執着」や「犯罪の厳罰への執着」▽ねつ造、改ざん、隠ぺいの政治など「学問と芸術の軽視」▽森友・加計学園など「身びいきの蔓延や腐敗」―などをあげ、独裁政治は始まっていると警告しました。