【4月21日付】統一地方選挙後半戦勝利で参院選へ 共産党 日南町で1増めざす

日本共産党は統一地方選挙の後半戦で、日南町は久代安敏候補

(63)=現=と岡本健三候補(49)=新=が1増の2議席に挑戦。日吉津村は江田加代(69)=現=、三島尋子(78)=現=の両候補が現有2議席確保、日野町は佐々木求候補(67)=現=が現有1議席確保をめざします。いずれも定数10。1人オーバーの激戦が予想されます。


 

 


 

 

 各候補は党議員団の取り組みとして、▽高校卒業まで医療費助成を拡大▽就学援助の入学準備金の支給を入学前に前倒し▽国保県単位化に伴う国保税値上げを抑制―などの実績を語っています。
 共産党の行った住民アンケートで日吉津村では、暮らしについて「苦しくなった」と「不安」を合わせると62・5%になります。


 暮らし・福祉第一の町政にすることを中心に、国政の課題でも▽消費税10%中止▽憲法9条改悪ストップ▽TPPなどの輸入自由化から農林業を守る▽モリカケ問題をはじめとした「そんたく」政治・国政私物化の一掃▽公費1兆円投入で国保税の大幅引き下げ―などを訴えています。


 政策として、▽国保税の一人2万5千円の均等割り廃止▽小中学校給食の無料化▽保育料の無償化▽介護保険料・利用料の軽減▽高校通学費助成▽6次産業化など農業支援▽高齢者、障害者、非正規雇用労働者への支援▽下水道使用料の軽減―などを訴えています。

 佐々木候補は、高齢化、後継者不足で担い手農家への農地の集積がすすむなか、担い手農家だけではできない「農村の多面的機能を守る共同活動」(※)の事務を担う人材の確保を公約に掲げています。


 水田を維持管理し、農村の機能を維持・再生することは、中山間地域での共通の課題となっています。
 また、町営住宅を建設するなどで、病院や福祉施設で働く町外の人に町内に住んでもらうことも提案しています。


 ※ 洪水防止や地下水の涵養、景観の保全のために水田や水路を維持管理する「田んぼダム事業」などが典型。10㌃当たり田3000円、畑2000円を交付。その他に、▽農業用水路管理を通じた地域コミュニティーづくり、旧校舎を地域活動の拠点施設として利用などの地域社会の振興▽農業による健康づくり、障害者の雇用などの医療・介護・福祉▽市民参加で食品廃棄物を地域循環させるなどの有機性廃棄物の分解▽冬期湛水・不耕起水稲栽培など生物がすみやすい農法への転換など生物多様性保全。コウノトリ、メダカなどの保全▽伝統野菜の生産販売、歌舞伎や祭りなど伝統文化の継承▽棚田保全、オーナー制度、グリーンツーリズム、都市との交流など保健休養▽環境教育など体験学習と教育―などの取り組みがあります。


 

 

 岡本候補は、多里地区振興組合が運営するホームランド多里の活動を評価し、こうした高齢者の生活を支える仕組みづくりを全町で取り組むよう提起しています。
 同施設は地域活動の拠点施設として住民の交流の場となり、レストランを運営し、特産品を販売。デマンドバスの運行と惣菜の調理販売・宅配も行い、車の運転のできない高齢者に交通手段を提供し、食事と買い物などの生活支援をしています。デマンドバスの運行と惣菜の宅配はサポートセンターに委託しています。