【1月20日付】米子市 小池晃共産党書記局長が街頭演説 中林氏の参院選勝利で安倍政権サヨナラを

 日本共産党の小池晃書記局長は13日、米子市、松江市、出雲市を駆けめぐり、参院鳥取・島根選挙区(改選数1)で9日に立候補を表明した中林よし子元衆院議員(党公認)を「野党統一候補」に押し上げようと訴えました。市民と野党の共闘の勝利と日本共産党の躍進で、統一地方選と参院選は「安倍政権にサヨナラをする絶好のチャンスだ」と熱く呼びかけました。


 どこでも拍手で迎えられた中林氏は伸びやかな声で決意表明。出馬を取りやめた福住英行前候補に感謝をのべ、「彼の安倍政権打倒の決意と彼を応援したみなさんの思いを心に刻み、野党統一候補となって1人区で必ず勝ちぬく」と決意を表明。「1945年生まれの私の人生は、戦後とともに歩んだ人生だ。二度と戦争をさせないことと、貧乏をなくすことが私の使命だ」と語り、「安倍9条改憲を許さず、食の安全を守り、農業を再生させる。消費税増税を阻止し、島根原発の稼働を許さない。全生命をかけてやり遂げる。野党共闘で参院選を勝利し、安倍政権を一日も早く終わらせよう」と呼びかけました。


 小池氏は、中林氏が「島根の太陽」と呼ばれ、1979年の初当選以来、4期9年衆院議員を務めたことを紹介。BSE(牛海綿状脳症)問題で2002年には、小泉純一郎首相(当時)に政府の対応責任を認めさせるなど「日本の食の安全を守る国会論戦は抜群だ」と強調し、「『島根の太陽』から『鳥取・島根の太陽』『野党共闘の太陽』に押し上げよう」と力を込め、参院比例7候補全員の勝利を訴えると聴衆はひときわ大きな拍手で応えました。


 小池氏は、昨年、沖縄県知事選と改憲策動で安倍首相の思い通りにさせなかったとのべ、「今年は選挙で完全にあきらめさせる」と強調しました。


 さらに、安倍政権の原発輸出計画が全て頓挫し、経団連の中西宏明会長(日立製作所会長)が「もう限界だ」とのべたのは、原発ゼロを目指す世論とたたかいが追い詰めた結果だと指摘。安倍政権による中国電力島根原発2号機の再稼働、3号機の新規稼働をあきらめさせるためにも、参院選全国32の1人区で本気の共闘を野党の責任で実現し、「選挙で審判を下そう」と訴えました。


 統一地方選では、安倍政権言いなりで住民の暮らしを壊す現県政から県民の命と暮らしを守る政治に変えようと、自公と対決するとともに住民の願いを実現させてきた日本共産党の躍進を呼びかけました。
 福住英行前予定候補が退任あいさつし、錦織陽子県議が決意を表明しました。


 錦織氏は、「議員に求められているのは県政のチェックだ」として、共産党議員団は県民の声を大事にし、県政に届けてきたと強調。他会派の議員が知事にお伺い質問をし、知事と飲み会を開き、自ら質問時間を削減し、海外視察を続けていると批判しました。


 党の県民アンケートで暮らし向きは苦しくなったが56・1%(昨年46・8%)に増え、県政に不満が53・8%だと紹介。命と暮らし最優先の県政へ引き続き頑張るとともに、水源池近くに建設予定の淀江産廃処分場に反対すると語りました。


 さらに、女性議員有志による安保法制廃止アピール、JA、民進党とともに取り組んだTPP反対集会、市民と3野党(共産、社民、新社会)の街頭宣伝など野党共闘の前進を報告し、共産党の躍進で野党共闘の勝利をと訴えました。