【1月20日付】鳥取・島根選挙区候補が中林元衆院議員に 福住氏が出馬取りやめ

 日本共産党の鳥取、島根両県委員会は9日、今夏の参院鳥取・島根選挙区(改選数1)で市民と野党の「本気の共闘」を成功させるため、元衆院議員の中林よし子氏(73)を擁立すると発表しました。昨年8月から予定候補者として活動してきた福住ひでゆき氏(43)の擁立は取り下げました。


 鳥取の小村勝洋、島根の後藤勝彦両県委員長らが島根県庁で記者会見し、発表しました。


 後藤氏は参院選1人区での野党共闘の必勝に向け「『安倍政治を変えてほしい』と願う国民の期待に応える野党の本気度が問われるたたかいだ」とのべ、総合的に判断して中林氏を擁立したと説明。中林氏について、衆院議員を通算4期9年務め、被災者生活再建支援法の適用拡大や、中海干拓を中止させるなど「住民運動と結んで政治を動かしてきた実力は国会で試されずみ」と強調しました。


 その上で、両県の野党各党に野党統一候補の実現に向けた真剣な協議を行うよう呼びかけ、「全国的な相互推薦・相互支援を協議するなかで、鳥取・島根では中林さんを野党統一候補にすることを共産党として提案したい」と訴えました。


 中林氏は「安倍政治の暴走は許せない。多くのみなさんと力を合わせ、安倍政治を終わりにさせなければならない」と語りました。


 同選挙区には自民党現職の舞立昇治氏(43)が2期目へ立候補する見通しです。


 【中林氏の略歴】 広島県神石高原町生まれ。島根大学教育学部卒。1979年の衆院選島根全県区(定数5)で初当選し、2003年まで通算4期9年衆院議員を務める。現在、「沖縄と連帯する島根の会」事務局長。