【3月17日付】県議会で市谷議員が一般質問 「呼び込み」やめ暮らし・子育て応援を

 日本共産党の市谷とも子、錦織陽子の両鳥取県議は4日、県議会で一般質問しました。


 市谷氏は、外国人観光客などの「呼び込み」に87億円が来年度予算に計上されているとして、包括外部監査が指摘した「チャーター便の経済波及効果の粉飾」の問題や赤字続きの韓国貨客船に無秩序に税金を投入するやり方を批判しました。


 平井伸治知事は「呼び込みというが、観光をやらなければ、どうやってわが県で所得を生んでいくのか」「包括外部監査の指摘は内部資料で問題ない」と開き直りました。


 市谷氏は「県内消費されない運賃まで経済効果に入れている」と粉飾の内容を紹介。貨客船には10年で4億円の税金を投入して3・8億円の赤字と無駄遣いを続ける一方、福島原発事故避難者への住宅無償提供、中部地震被災者への家賃補助を廃止し、県立福祉施設は半分以上民営化していると指摘しました。


 その上で、国保の世帯人数に応じて払う均等割りの免除(29億円)、学校給食費無償化(25億円)を提案。県が半額みてもそれぞれ14・5億円、12・5億円の負担であり、今回50億円の黒字決算で、自由に使える基金310億円が確保され、十分賄えると指摘しました。


 県側は、その考えはないと答えました。