【3月3日付】岩美病院管理者と中林候補が懇談 消費税で経営難・療養病床残して

 日本共産党の中林よし子参院鳥取・島根選挙区予定候補は2月21日、鳥取県岩美町の岩美病院を訪れ、平井和憲管理者と懇談しました。田中克美町議が同席しました。


 平井氏は、2024年3月末で廃止される介護療養病床が50床あり、現行のままで介護医療院へ転換すれば、医療施設でなくなるため、1床に付き75万円出ていた交付税がなくなり、運営できなくなると訴えました。また、医療療養病床も半分は介護医療院へ移行する構想があり、他人ごとではないとのべました。


 中林氏は、医療が介護に変わっても、同じ患者を診るのだから、介護保険施設に転換しても交付税は減らすべきではないと応じました。


 平井氏は、病院建設や医療機器、薬剤などの消費税を払いながら診療費非課税のため、現在の8%でも年間5000万円の損失が出ており、10%になれば、6200万円以上の損失になると指摘。損失を補てんする診療報酬の改定がなされていないと批判しました。


 医療スタッフの確保について、医師は10人のうち4人が県からの派遣▽薬剤師は山陰地方に薬学部がなく難しい▽看護師は3分の1が50代で継承が心配▽介護士も人手不足―だとして、抜本的な解決策を求めました。