【6月30日付】鳥取・島根両県で中林参院候補駆ける 戦争も貧乏もなくす〝暮らしのよし子〟へ

 参院選の鳥取・島根選挙区(改選数1)で野党統一候補、無所属の中林よし子予定候補は、「保守の人も含めウイングを広げに広げていく」と両県を駆け巡っています。


 中林氏は、1979年の総選挙で、旧島根全県区(定数5)で、県政史上初の女性衆院議員として初当選。2003年まで4期9年議員をつとめました。今回、日本共産党が擁立する候補での野党統一をめざすなか、「安倍政権をなんとしても退陣させたい」との思いから立候補を決意。さらに日本共産党公認ではなく、無所属候補としてたたかうことも決断しました。


 鳥取・島根選挙区は自民現職の舞立昇治予定候補との事実上の一騎打ち。自民党島根県連は、知事選をめぐる対立から、県議会会派が分裂し、参院選を前に幹事長が解任を決議され、「参院選前に司令塔不在」(山陰中央新報8日付)になるなど矛盾が噴出。分裂した会派の議員は、県連決定に従わず、舞立氏支援は議員個人の判断にゆだねるとする(同7日付)など足元が揺らいでいます。


 島根県知事選では、自民党県議22人のうち14人が自民党公認の大庭誠治氏を推さず、丸山達也氏を押しました。背景には、農村をはじめとした中山間地域の疲弊があります。同紙によると、3万人で構成する農政会議は丸山氏を推薦。若者の減少、農地の荒廃、農協改革、TPP、直接支払交付金の廃止など、安倍政治への不信感がありました。


 野党候補の一本化に尽力し、無所属での立候補を呼びかけていた「住民目線で政治を変える会・山陰」共同代表の福嶋浩彦さんは「安倍首相は、自分の意見と異なる意見を攻撃し、数の力で排除する。こんな政権に未来は託せません。互いの意見を認め合い、対話をする政治にするため、中林さんには、その中心で頑張ってほしい」
 労働組合では、しまね労連と鳥取県労連が支援を決定。推薦を決めた国鉄労働組合米子地方本部から「必勝」の為書きが事務所に届きました。


 鳥取県での事務所開きでスピーチした倉吉市の足羽佑太さん(32)は語ります。「共闘を進め、安倍政権に対峙する議員が必要です。立候補表明を聞いて、中林さんの衆議院時代の議事録を調べ、この人ならと思いました。中林さんには国民の思いを国会に届け、安倍政権を倒す共同をさらに進めてほしい」
 「いったん始まった国の公共事業は止められない」といわれた中海干拓・淡水化事業を住民と力を合わせてストップさせました。


 中林予定候補は衆院農水委員の経験も生かし、農協や漁協などさまざまな団体と懇談を重ねてきました。


 各地で中林候補は訴えます。「〝戦争も貧乏もなくす〟が私の原点です。〝政治を変えたい〟というみなさんの思いを結集して必ず国会へ駆け上がります」