【6月30日付】鳥取市の取材で志位委員長 「減り続ける年金」対「減らない年金」は一大争点

 日本共産党の志位和夫委員長は23日の鳥取市での演説会後、記者らの質問に答え、「年金給付を7兆円減らすマクロ経済スライドを続けるのか」、「マクロ経済スライドを廃止して減らない年金にするのか」は、参院選の一大争点になるとの認識を示しました。


 安倍首相は、テレビに出演するなどして、日本共産党のマクロ経済スライド廃止の提案を攻撃。「やめてしまってそれを保障するには7兆円の財源が必要」と発言しています。


 志位氏は、安倍首相自身が大規模な年金削減を言いだしたことで、現在の年金制度の深刻な問題が明らかになり、国民の怒りが大きく広がることになると指摘。党として三つの対案を示し、建設的な議論をしたいと強調しました。


 その対案とは、マクロ経済スライドを廃止し、約7兆円分の財源を生み出すために、①年収1000万円以上で定額となる保険料(9%)を2000万円まで引き上げて1兆円の財源をつくる②200兆円の年金積立金を取り崩す③最低賃金の引き上げ(中小企業に7000億円の支援)による給与水準の向上をはかり、正社員化をすすめることで保険料収入を増やす―などで減らない年金にするということです。