【9月1日付】鳥取市と民青が懇談 経済的に苦しい学生に支援を

 民青同盟鳥取県委員会は8月21日、同委員会がまとめた「鳥取県学生実態黒書」を元に鳥取市の担当課と懇談しました。黒書は今年、県内の学生を対象に学費と奨学金、アルバイトについて44人からアンケートを取り、まとめたものです。


 岩永陽県委員長は、仕送りのある学生の仕送り額の平均は約5万7000円で、①仕送りなし12人②5万円以下18人③6万円以上13人(不明1人)だったと紹介。仕送りなしでは、奨学金の利用率は67%(利用予定を加えると75%)で、平均額は6万3000円だとし、仕送り額が少ないほど、奨学金の利用と借入額が増えていると報告しました。


 「多くの学生が経済的困難を抱え、約40%が食費や食事の回数を削って節約し、仕送りで生活できずに生活費や高い学費を奨学金やアルバイトで賄っている」と指摘しました。


 男子学生(25)は「学生は奨学金の返済や就職のことなど、うまくいくか将来不安を抱えている。学生が置かれた厳しい環境を把握し、支援してほしい」とのべました。懇談には日本共産党の伊藤幾子市議も同席しました。