【11月17日付】鳥取市9条の会連続市民講座 自衛隊の合憲化は許されない

鳥取市9条の会と「平和と民主主義を考える連続市民講座」実行委員会は9日、鳥取大学名誉教授の藤田安一氏を講師に市民講座を開きました。


 藤田氏は「自衛隊と憲法」をテーマに講演。安倍政権の狙う自衛隊を9条に書き込む改憲について、9条1項と2項が死文化して自衛隊の保持をうたった9条の2が生きてしまうと警告しました。


 自衛隊の現状について、F35ステルス戦闘機を147機導入、「いずも」型護衛艦を空母化しF35Bを搭載、長距離巡航ミサイルの導入、イージス艦、オスプレイ、空中給油機など敵国を攻撃する装備▽軍事力は世界第7位▽自衛隊は軍隊とした長沼裁判一審の違憲判決▽日本国憲法には戦争に関する規定がない▽安保法制で集団的自衛権を行使しての戦争が可能となった―と指摘し、れっきとした軍隊だとのべました。


 自民党改憲案は、軍隊である自衛隊を合憲化し、自衛隊の行動は法律で定められ、海外での武力行使に歯止めがなくなると強調。安倍政権が改憲側にあと数人取り込めば、改憲発議をされてしまうと危機感を表明しました。


 今後の自衛隊のあり方について聞かれた藤田氏は、安保条約の解消、平和外交と自衛隊の縮小などについて語りました。