【11月3日付】岩美病院と共産党が懇談 中央病院と連携し地域医療を守る

25日は、岩美病院(岩美町)と懇談しました。市谷知子県議、岡田和正衆院1区予定候補、田中克美町議が同病院を訪れ、平井和憲事業管理者、前田一朗事務長と懇談しました。


 平井管理者は国のやり方は理不尽だと憤慨し、「がん治療の実績というが、見つけるのは当院だ。治療は県立中央病院と連携して行っている。県中には外科医の派遣もお願いしている。医師も足りない上に病床まで取り上げられたら安心して住めない。国は医療費を削減するために急性期の病院をつぶそうとしているが、認められない。国が在宅医療を充実させるために地域包括ケアに力を入れろと言ってきたことと矛盾する」と訴えました。


 さらに、早急に解決すべきは医師不足の問題だと強調。鳥取大学を卒業しても研修医が地元に残らず、症例の多い都会の病院に行くとして医師確保の仕組みを求めました。また、「在宅医療を充実させるためには医師数が低すぎる(日本は人口1000人当たり2人、独や仏は3.4人)。鳥取県は人口の割に医師数が多いといっても開業医も入れての数だ。病院を維持する勤務医の数が少ないのが問題だ」と指摘しました。


 前田事務長は消費税2%の増税で1000万円を超える赤字になるが、診療報酬はそれほど増えていないとして公的支援を求めました。


 市谷氏は、医科大学の定員も減らされており、医師の増員は不可欠だと応え、再編統合の白紙撤回へ尽力するとのべました。