【12月1日付】自治体キャラバンが岩美町と懇談 病院再編リストの白紙撤回を

 自治体キャラバンは13日、岩美町を訪れ、西垣英彦町長らと懇談しました。


 同町の岩美病院は、厚生労働省の発表した再編統合リストに掲載されています。キャラバンでは、国に白紙撤回を求めるために力を合わせたいと申し出ました。西垣町長は、国の分析が地域の実情をみない、ずさんなものであることを指摘。患者・町民にも不安が広がっており、厚労省に白紙撤回を求めているが、同省は姿勢を変えておらず、「みなさんの支援もお願いしたい」と述べました。


 さらに、キャラバンは国保税の引き下げ策として、子どもの均等割の減免も要望しました。町は試算をしたが、国保会計の現状から町単独では困難で、県に対して子育て支援の一環として行うよう要望していると回答。西垣町長は「国保に責任を持つべきなのは国だ」と強調しました。


 町は国の「保育無償化」に伴って生じる副食費の徴収などには、町独自の補助施策で負担増などの逆転現象が起きないよう対応していると紹介しました。


 高齢者施策では、移送サービス(障害があったり、僻地に住んでいる場合に1回500円の利用料で100回まで町の施設や医療機関に行くのにタクシーが利用できる)をしていると答えました。


 低所得者対策では、西垣町長は「医療費だけの問題ではないので生活保護につなげるよう努力している」と話しました。


 商工施策では、住宅新築・リフォーム助成は継続し、小規模事業者の事業継続のために建物や設備の修繕などに助成しているとのべました。


 町の奨学金では、月額で大学・専修学校に私立5万円、国公立4万円、高校2万円を上限に無利子で貸与していると答えました。