【12月8日付】鳥取・米子市で脱原発金曜行動 適合の女川原発の脆弱性

 原子力規制委員会の更田豊志委員長が、女川原発2号機(適合)の次ぎは島根原発2号機と発言するなか、「脱原発しょいや!inとっとり」は11月29日、JR鳥取駅北口で7人が金曜日行動に取り組みました。米子市の中国電力米子営業所前でも取り組まれました。


 鳥取ではニュースを配り、女川原発再稼働の動きについて以下の点を警告しました。


 原子力規制委員会は女川原発2号機が新規制基準に適合するとの審査書案を了承しました。審査書によると、地震の揺れは1000ガルと想定、津波高は24・4㍍を想定し、東北電力は29㍍の防潮堤(津波対策等に約3400億円)を建設中です。


 しかし、審査の過程で原子力建屋の剛性について大きな懸念が持たれています。規制委は、今後の工事計画の審査で将来の剛性低下についても考慮した審査を行うと説明しています。


 日本共産党の嶺南地区委員会(敦賀市)によると、女川原発2号機の建屋は1994年の北海道東方沖地震時と2011年の東日本大震災時を比べると、建屋の固有振動数が7割以下に低下。剛性は固有振動数の2乗に比例することから5割以下に低下したとみられます。


 かつて香川県の多度津工学試験所で8分の1サイズの鉄筋コンクリート製格納容器の加振試験が行われ、最大562ガルで固有振動数が71%に低下、加速振動を繰り返すと19%まで低下。鉄筋コンクリートは強い揺れでなくとも内部にヒビが生じ、剛性が低下します。


 建屋には使用済み核燃料プールがあり、剛性の低下は非常に危険です。島根原発3号機は、まさに鉄筋コンクリート製格納容器で、地震の度に剛性が失われて脆弱になるとみられます。