【4月12日付】鳥取市の豆腐屋売り上げ4割減 料理店に客が来ず/なべ出ず

 鳥取市の小さな豆腐屋を訪ねると、高齢の夫に代わって店を切り盛りする女性(66)は、消費税増税と新型コロナの影響で前年比で売り上げが2月は3割減、3月は4割減だと苦境を語りました。


 女性は、出勤前の娘2人の夫の手を借りて朝5時から最低ロットの32丁の豆腐を作っています。


 1丁は大振りで値段は250円。完売しても1日8000円です。料理店、居酒屋、旅館、個人の顧客相手に売っていますが、今週の火曜日は店には1丁も売れませんでした。


 「今季はカニが高くてカニなべが出なかった。消費税とコロナの影響で客足が途絶えたのが響いている」といいます。


 売れ残った豆腐はがんもどきや揚げ豆腐に加工して売っていますが、豆腐は2日が限度でそれを過ぎると廃棄していると語りました。


 商工会議所を窓口に県の無利子融資を頼んだが金融機関に断られたといいます。「事業主の夫が高齢だから」というのが理由ですが、金融機関のカードローン(残額約9万円)の払いが遅れたのが原因だろうと推察します。県の融資で返済する予定でした。


 通常だと月の売り上げが16万円程度ですが半分は経費に消え、夫と自分の年金で暮らしています。