【5月24日付】新型コロナ対策で市町村が支援策 八頭町が宿泊業者に上限200万円を支給

 市町村の新型コロナ対策が次々と打ち出されています。


 八頭町は、12日の臨時議会で新型コロナウイルス感染症対策に関する補正予算を可決しました。
 町は、売り上げが減った町内の全事業者を対象に、売り上げの減少幅を問わず一律10万円を支給します。飲食業や宿泊業は影響の大きさを考慮して、飲食店には20万円、旅館・ホテルには、収容人数に応じて上限200万円を支給します。


 さらに、飲食店がデリバリー、テイクアウトを始める場合、月額上限30万円を4~6月の3カ月間支給。飲食店は、一律支給と合わせて110万円まで給付が受けられます。


 これとは別に、県が飲食店や宿泊業者、観光業者が、県産食材活用のテイクアウトなどを始めた場合や雇用を維持する場合に10万円を支給します。


 町内の障害者就労継続支援A型・B型事業所で働く障害者についても、工賃補填として約100人を対象に1人3万円を支給します。町によると、電子部品製造やお菓子の袋詰めなどの受注が減り、一日勤務が午前中勤務になるなど、工賃が減っており、助成することにしました。


 また、町が仕事おこしとして、子ども用マスクの製造を各事業所に発注し、できたマスクは小学校を通して児童に配布します。


 大山町は、14日の臨時議会で新型コロナウイルス感染症対策に関する補正予算を可決しました。


 町は、売り上げが20~50%減った事業者に10万円を支給します。売り上げが50%以上減った宿泊業には、旅館・ホテルに100万円、簡易宿所に50万円、ペンションなどに10万円を上限に給付します。


 さらに、中小企業が雇用調整助成金の申請や在宅勤務の導入を行う場合などに10万円を上限に給付します。


 そのほかの各市町村の減収への支援は、▽日南町は売り上げが15~50%減った町内の事業者に上限30万円を給付。休業要請への協力金20万円▽琴浦町は20%以上減った飲食・宿泊業者に10万円を給付。テイクアウト・デリバリーに上限20万円を助成▽北栄町は飲食・宿泊業者に20万円、旅客運送業者に30万円を給付▽岩美町は減少幅を問わず10万円を給付▽智頭町も同様に10万円を給付▽南部町はテイクアウトやデリバリーなど新たな事業や雇用継続に取り組む飲食、宿泊、観光事業者に上限10万円を給付します。


▽鳥取市は30~50%減った事業者に30万円を給付。感染者の立ち寄った店などが公表に応じた場合、または風評被害を受けた場合に30万円給付。タクシーのテイクアウト・買い物代行に1件当たり上限2千円補助▽米子市はタクシーの食事の宅配に1件千円補助ーなどを行います。


 国保の傷病手当は、岩美町が事業主も含めて給付。子どもへの学習支援は、鳥取市がワイファイ環境整備の家庭に上限1万円を助成します。


 県は、▽飲食・宿泊・観光業者に雇用維持などを条件に10万円給付▽無利子・無保証料の融資▽新商品開発や無観客公演のネット配信などに上限50万円給付ーなどを行います。