【5月24日付】倉吉市で検察庁法「改正案」に抗議 政権の人事介入で巨悪を裁けなくなる

 倉吉市のJR倉吉駅南口前で16日、検察庁法「改正案」に抗議するスタンディングとリレートークが行われました。県中部九条の会、湯梨浜九条の会のメンバーを中心に22人が集まりました。


 市民らは「#検察庁法改定案に抗議します」「アベ政治を許さない」「安倍政権の罪を逃すな」と書いたプラカードを掲げて訴えました。


 県革新懇の代表世話人で元倉吉市長の長谷川稔さんは、「ツイッターデモだけではなく、街の中でも抗議する姿を見せたくてここに立っている」と述べました。


 そのうえで、改定案は、検察幹部の定年を歳に延長し、内閣の判断で定年をさらに3年間延長することを可能にするもので、検察人事に介入できるようになるとして、「検察が行政権力の巨悪を裁くことができなくなる」と指摘し、抗議しようと呼びかけました。


 参加者は「コロナ対策に集中すべきとき。どさくさに紛れて強行するのは火事場泥棒だ」などと訴えました。


 改定案に関しては、そのほかに▽閣議決定で黒川弘務東京高検検事長の定年を半年間延長させたのは、検察庁法に違反する▽検察官の定年を63歳から65歳に延長するのは、黒川氏の違法な定年延長を合法化するもの▽合法化しても、違法な閣議決定は立法権(司法権の一部)への行政権の介入であり、憲法の三権分立や法の支配を壊すもので、それ自体が許されないーという問題が指摘されています。