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作品「ウィルスと人災」が県展賞受賞 社会問題をデザインで描く金田斉将(かねだ・まさのぶ)さん(29)(鳥取市在住)
「新聞を読んだ母親から受賞を知らされ、びっくりました」金田斉将(29)は言います。
県展デザイン部門に応募した作品「ウィルスと人災」が県展賞を受賞。「新型コロナが及ぼす時事性や社会性を的確に捉えている」と絶賛されました。
福島原発事故をテーマにした「見えない終結」など、その年の印象に残ったできごとをテーマに作品を出し続けて年、これまで入選はするものの受賞には至りませんでした。
「今年のテーマは新型コロナしかないと思いました。ビル群は社会を象徴し、コロナが襲っている様子を可視化しました。一方で感染者などへの誹謗中傷や『自粛警察』など人災の面を人影で表現しました」
コンピューターを駆使して描きます。学生時代に住居デザイン専攻で培った技術です。
「人災の部分は環境破壊や医療崩壊などをイメージする人もあり、人それぞれの捉え方ができる作品です」
人とかかわるのが好きで、フィギアをテーマにした観光施設でスタッフとして体験教室を担当。子どもたちにジオラマ作りなどを指導しています。
また無料塾では、宿題を手伝ったり、一緒にボードゲームを楽しんでいます。
「今年のテーマは重かったので来年は明るい話題がほしいです」